現役トレーダー・フッキーの「金融リテラシー養成大学」

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【有名投資家の名言シリーズ】ボストンの賢人 セス・クラーマンの名言

どうもこんにちは。現役のトレーダーのフッキーです。
当ブログでは、現役のトレーダーとしての実感・経験・知識から、「金融リテラシーの向上」に役に立ちそうな情報・知識をアウトプットしています。
 
今回は「ボストンの賢人 セス・クラーマンの名言」について述べていきたいと思います
※「ラジオ的に耳で聞きたい」という方のためにYouTubeでも同内容をアップしています。
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☆セス・クラーマンって誰?
 
セス・クラーマンはアメリカの投資家で、3兆円の資金を運用する大手ヘッジファンド「バウポスト・グループ」のCEOです。
バウポストの本拠地がボストンにあることから「ボストンの賢人」と言われています。
彼の投資スタイルはいわゆる「バリュー投資」で、「投資の神様」ウォーレン・バフェットやその師匠であり「バリュー投資の父」ベンジャミン・グレアムと同じような感じです。
 
 
☆名言その①
 
レバレッジによる早い成功を目の当たりにすると、市場は過剰になる。」
 
この言葉を聞いたときにパッと思い浮かんだのが「ビットコイン長者やFX長者」です。
ビットコインやFXは信用取引よりも高いレバレッジをかけてやることが出来るので、運が良ければ短期間で大儲けすることが出来ます。(逆もまた然り)
そうしてたまたまなのか実力なのかわからないけれども、そういった短期間で成功した人たちが出てくると「自分もそうなれるかも」という人たちがワサワサと湧いてきて、その結果ビットコイン相場やFX相場がより一層ボラタイルになります。
その仕組みや傾向を端的に言い表している言葉として個人的に好きですし、「他人のレバレッジはどうでもよくて、あくまで自分にとって適切なレバレッジでやる」という自らの戒めにもしています。
なので「レバレッジによる早い成功をした人」の話を聞くときは「この人はたまたま上手くいったのか、それとも実力なのか?ベータ・アルファはどうなっているのか?」を考えてみてほしいと思っています。
 
 
☆名言その②
 
「成果が振るわない期間には、プロセスを変更するようにとの圧力が高まる。しかしそのプロセスが適切である以上は、プロセスを変更すること自体が間違いである。」
 
 
個人的な解釈では「結果ばかりに目が行きがちになるが、その結果の判断よりも結果を生み出すもとのプロセスが適切であるかどうかの判断の方が重要だ」と言っているように思います。
この言葉は自分にとって最も重要な戒めだと思っていて、というのも自分のスタイルは「期待値と確率論」に従ったものなので、コインを2回投げても表裏が絶対に一回ずつ出るとは限らないように、いまいち成果がふるわない時があります。
その時にセス・クラーマンのこの言葉を思い出して「自分のプロセスは適切なのかどうか?適切なプロセスを経ても今のような結果は可能性としては有り得るのか?」を自問自答しています。
そして「適切なプロセスを経ても今のような結果が出ない」ということであれば、それは「プロセスが適切ではない可能性」が高まるのでプロセスを再考する必要がありますが、そうではなくて適切なプロセスを経ても今のような結果は有り得るのであれば「暫定的には、今のプロセスは適切と考えるのが妥当」と判断して収束を待ちます。
簡単に言うと、「結果に一喜一憂するのではなく、かと言って油断することもなく、淡々とそのプロセスの適切性を監視する」といったことだと思います。
 
 
☆まとめ
 
以上になりますが、上記2つの言葉に共通するのが
 
「結果ではなく、プロセスに目を向けること」
「結果で判断するのではなく、プロセスで判断すること」
 
ということだと思います。
参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。