現役トレーダー・フッキーの「金融リテラシー養成大学」

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投資信託を買う前に見ておくべき2つの点

どうもこんにちは。現役のトレーダーで、どちらかと言うと投機家のフッキーです。
当ブログでは、現役のトレーダーとしての実感・経験・知識から、「金融リテラシーの向上」に役に立ちそうな情報・知識をアウトプットしています。
 
今回は「投資信託を買う前に見ておくべき2つの点」について述べていきたいと思います。
※耳で聞きたい方のためのラジオ版(同内容のYouTube)はこちら↓
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☆信託報酬
 
投資信託を買うのにかかるコストは「買い付け時手数料・信託報酬・信託財産留保額(売却時手数料)」の3つがあります。
この中で一番「見えづらいコスト」となっているのが「信託報酬」です。
信託報酬とは「ファンドの運用費用」のことで、このコストを差し引いたものが基準価額として出てきます。
例を挙げましょう。
信託報酬/年=1%、基準価額10,000円の投資信託があったとします。
仮に1年後にこの投信がまったく値動きしなかったらば、理論上は基準価額は9,900円になっているハズです。
というのも信託報酬/年=1%が差し引かれたものが基準価額として出てくるので、値動きしなかった場合には「10,000円×1%=100円」だけ基準価額が減るというワケです。
これならばまだ「見えるコスト」なのですが、いかんせん投信は値動きがあるものになるので、この信託報酬分いくら基準価額が減価しているのかが把握し辛いことになっています。
なので同じ投資対象なのであれば、信託報酬が安いに越したことはないワケです。
 
 
☆ベータ・アルファ
 
一番重要と言っても過言ではないのがこの「ベータ・アルファ」という指標です。
ベータとは「マーケット全体との連動性」のことを言い、アルファとは「ファンドの独自の値動き」のことを言います。
言い換えると「ベータ=たまたまの要素でリターンが出た部分」「アルファ=ファンドの実力の要素でリターンが出た部分」ということになります。
よく投信の販売用資料や目論見書などには過去のファンドのリターンとベンチマークとなるマーケット全体のリターンが比較して書いてあるワケなんですが、「ファンドのリターン>ベンチマークのリターン」となっていても、ベータ・アルファを分解して考えないと「このファンドは優れている」とは言えないのです。
詳しくは過去の記事「偶然なのか?実力なのか?を見抜く指標、ベータとアルファとは?」で説明していますので、興味がある方はそちらを参照してください。
 
 
☆まとめ
 
以上が「投資信託を買う前に見ておくべき2つの点」になります。
要するに
 
①コストはどれくらいなのか?
②ファンドの実力は本当にあるのか?
 
を見ておいた方がいい、というか見るべきということです。
 
参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。