現役トレーダー・フッキーの「金融リテラシー養成大学」

現役のトレーダーとしての実感・経験・視点から、「金融リテラシーの向上」に役に立ちそうな情報・知識をアウトプットしています。

「ギャンブル」と「投資・投機」の違い

どうもこんにちは。現役のトレーダーで、どちらかと言うと投機家のフッキーです。
当ブログでは、現役のトレーダーとしての実感・経験・知識から、「金融リテラシーの向上」に役に立ちそうな情報・知識をアウトプットしています。
 
今回は「『ギャンブル』と『投資・投機』の違い」について述べていきたいと思います。
※「ラジオ的に耳で聞きたい」という方のためにYouTubeでも同内容をアップしています。
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現役トレーダー・フッキーの「金融リテラシー養成大学」
 
 
☆「ギャンブル」の定義
 
「ギャンブル」の定義は、
 
①確率を完全にコントロールしている胴元が存在する
②理論的には取引の期待値がマイナス
③求めるものは「利益」ではなく「スリル」
 
ということになります。
例としては、
 
宝くじ
カジノ
パチンコ
スロット
 
などが主な「ギャンブル」として挙げられます。
ちなみに例に挙げた4つの中で最も凶悪なギャンブル(理論期待値のマイナス幅が大きい)なのは、「宝くじ」と言われています。
そして宝くじの期待値はだいたい
 
「-50%」
 
と言われています。
つまりは「宝くじは理論的には、買った金額の半分しか手元に戻ってこないように設計されている」ということになります。
 
 
☆「投資・投機」の定義
 
一方「投資・投機」の定義は、
 
①確率を完全にコントロール出来る胴元が存在しない
②やり方によっては取引の期待値がプラスにもマイナスにもなる
③求めるものは「スリル」ではなく「利益」
 
ということになります。
例としては、
 
株式市場
債券市場
不動産市場
為替市場
 
などが主な「投資・投機」として挙げられます。
そして個人的には「投資」と「投機」の違いは以下のようになると考えています。
 
投資:「市場価格」と「本来の価値」の差に賭けること
投機:先行指標に基づき適切に動くこと
 
つまりは「投資」は「市場価格と本来の価値が収束していくこと」によって利益を挙げていくのに対し、「投機」は「先行指標の確度」によって利益を挙げていくことになります。
 
 
☆まとめ
 
「ギャンブル」と「投資・投機」の違いは、ポイントをまとめると以下のようになります。
 
①確率を完全にコントロール出来る胴元の有無
②期待値が確実にマイナスになるか、プラス・マイナスどちらの可能性もあるか
③求めるものが「スリル」なのか「利益」なのか
 
そして「投資」と「投機」の違いは、
 
投資:「市場価格」と「本来の価値」の差に賭けて、その収束が損益に直結する
投機:先行指標に基づき適切に動いて、その先行指標の確度が損益に直結する
 
ということになります。
なのでみなさんには、
 
自分はスリルを求めて「ギャンブル」をしたいのか?もしくはしているのか?
自分は利益を求めて「投資・投機」をしたいのか?もしくはしているのか?
 
の2つをまず自分自身に問いかけてみて頂きたいのと、「投資・投機」をするのであれば、
 
自分は「市場価格」と「本来の価値」の差が収束する方に賭けたいのか?もしくは賭けているのか?
自分は先行指標の確度に賭けたいのか?もしくは賭けているのか?
 
を同じく自分自身に問いかけてみて頂きたいと思っています。
 
個人的な意見ですが、ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。