現役トレーダー・フッキーの「金融リテラシー養成大学」

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ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違い

どうもこんにちは。現役のトレーダーのフッキーです。
当ブログでは、現役のトレーダーとしての実感・経験・知識から、「金融リテラシーの向上」に役に立ちそうな情報・知識をアウトプットしています。
 
今回は「ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違い」について述べていきたいと思います
※「ラジオ的に耳で聞きたい」という方のためにYouTubeでも同内容をアップしています。
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☆ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の手法とその目的
 
まずファンダメンタルズ分析とは
 
「企業について決算書などの情報を使い分析すること」
 
です。
そしてその目的は
 
「その企業の本来の企業価値を計算すること」
 
になります。
 
「過去の株価の値動きに注目し、値動きのパターンを分析すること」
 
です。
そしてその目的は
 
「過去の株価の値動きのパターンから、今後の株価の値動きを予測すること」
 
になります。
 
 
☆ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で投資をしていく場合
 
ファンダメンタルズ分析で投資をするのならば、本来の企業価値よりも市場価値が安ければ「割安」と判断し買いに行きますし、逆に本来の企業価値よりも市場価値が高ければ「割高」と判断し買わないないしは空売りするということになります。
買いに行くにせよ空売りするにせよ、ファンダメンタルズ分析を用いた投資の場合は「本来の企業価値と市場価値との乖離が収束していくこと」に賭けているワケです。
 
そしてテクニカル分析の場合は有効だと判断した株価の値動きのパターンが現れた場合には買いに行ったり、売りに行ったりします。
なのでテクニカル分析を用いた投資の場合は「値動きのパターン予測の精度と再現性」に賭けているワケです。
 
 
☆個人的には・・・
 
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はどちらが有利か不利かということはないと思うのですが、個人的にはテクニカル分析は「使えない」と思っています。
人面魚と同じで、たまたま意味ありげな模様になっているだけで、そこには何の意味もないし再現性もないと思っています。
そして厄介なことに、人間の脳はこういった模様を見つけるとすぐに「これには意味がある」という風に錯覚してしまう傾向が強くあります。(これをヒューリスティクスと言います。)
なので「テクニカル分析=脳の錯覚」と思っています。
 
じゃあファンダメンタルズ分析をすれば利益が出るのかと言うと、そうではないです。
なぜなら企業価値に「一つの絶対的な正解」というものはないからです。
そもそも企業価値の算出方法はDCF法や配当割引モデルなど色々あるので、どの方法を使うかで算出される企業価値は違ってきます。
おそらく10人のアナリストがいれば、10人それぞれがほぼ違う企業価値を算出すると思います。
しかし少なくともその企業価値が「論理的に考えられたもの」なのであれば、「脳の錯覚」よりはマシだと思うので、どちらかと言えばテクニカル分析よりもファンダメンタルズ分析の方がまだ良いのではないかと思っています。
 
 
☆まとめ
 
まとめると
 
【ファンダメンタルズ分析】
決算書などの企業情報を使って本来の企業価値を算出し、市場価値との乖離が収束していくことに賭けること。
企業価値には一つの絶対的な正解がないこと」が弱点。
 
過去の株価の値動きパターンから次の株価の値動きを予測し、その精度と再現性に賭けること。
「たぶん、脳の錯覚であること」が弱点。
 
ということになります。
参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。